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監督・コーチ部屋

渡部謙吾ウエイトコーチ インタビュー [監督・コーチ]

投稿日時:2013/09/12(木) 19:48rss

今回は渡部謙吾ウエイトコーチのインタビューです。大学時代(大東大)は、酒井ヘッドコーチとともに日本一を経験。しかし、その後のラグビー人生は順風満帆とはいかず、怪我の多い大学生活。。。。卒業後はプロ格闘家に転身し、リングで闘ってきました。そして、今シーズン15年ぶりにラグビーの現場へ!リングからグラウンドに帰ってきた気持ちや、大学時代のこと、そして開幕戦に向けての思いをインタビューしました。



(取材日:平成25年9月10日)
 
 
 

 
【監督・コーチ部屋ブログ】渡部謙吾ウエイトコーチ インタビュー 

『大東に勝ったら「緑」の血から「スカイブルー」の血になりますね!』
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——中大ラグビー部に携わり約半年経過しました。選手の変化は感じますか?
 
春先に比べると、身体が大きくなったのはもちろんですが、それより戦う集団(チーム)になってきた気がしますね。ラグビーに対する姿勢が大人になった気がします。
 
——ウエイトトレーニングに対する選手の意識は変わってきましたか?
 
そうですね。元々やる奴は何も言わなくてもやりますし、そうでない奴も与えたメニューは黙々とこなしてますね。今までやらなかった選手がやるようになったのは良い傾向だし、尚且つ成果も出てますよ!例えば、懸垂が全く出来なかった選手が、今となっては楽々に何回もやっちゃってますから(笑)。
 
——謙吾コーチが意識して声をかけたことはありますか?
 
全くないですね(笑)。僕は自分のトレーニングだと思いながら、選手と一緒にバーベルあげてますから(笑)。当然メニューは僕が組んで選手に伝えていますが、大事なのはその内容をしっかり理解して継続するかだと思うんですよね。もちろん聞かれたことはアドバイスしますし、大事な所はしっかり伝えてますが、結局全て個人の意識の問題ですからね。
 
——その意識を改革する上で、何かポイントはありますか?
 
特にないですよ、中大の場合は選手自身から変わってきましたから。やっぱり大事なのは、生活の中でラグビーの優先順位をどこに置くかがだと思うんですよね。ラグビーと言う競技に取り組む姿勢というか、根本的なことなんじゃないかなと。。。何故中央大学に入学してきたのか?とか、何故キツい練習をしてまでラグビーを続けているのか?とか、だと思います。その辺の意識が変わりつつあるから、ウエイトにも意識が向けられるようになったんだと思いますね。春と比べると全く違いますよ!そういう意味でも、みんな「中大一族」になっていますね。
 
——気になる選手はいますか?
 
そうですね、4年生の意識の高さには驚いていますし、そうあるべきだと感じています。まぁ山北(純嗣・4年)のキャプテンシーを褒めてあげたいですね。とは言っても、まだシーズン前なんでこんなこと言っちゃいけないんですけどね。結果を残したいんで、あえて言っちゃいます(笑)。
 
——今の選手に声をかけるとしたらどんな言葉ですか?
 
今年の中大ラグビー部は、改革元年だと思うんですよね。テーマが「プレッシャー」だったり、「中大一族」だったり、ぶれない気持ちが備わってきていると思います。だから、今までやってきたことを迷わず表現してほしいですね。もし中途半端な気持ちだったら、グラウンドに立たない方が良いと思いますよ。
 
——謙吾コーチの学生時代の話しを聞かせてください
 
とんでもない学生でしたよ(笑)。今の選手と比べると比にならないくらいヤンチャでしたから。。。僕はご存知の通り大東文化大学の出身で、酒井さん(ヘッドコーチ)の3つ下になります。酒井さんが4年でバイスキャプテンの時に大学選手権で優勝しました。その年僕は1年で、夏に怪我(前十字靱帯断裂)をしてしまい、練習以外の環境をサポートしていました。何か?って、主に食当(食事当番)です。。。(苦笑)当時、大東は1年生が全部員80人分の食事を作っていました。なので、言わば僕は日本一のチームの食事を支えていたわけなので、陰の功労者だったと思います(笑)。美味しいか不味いかは別ですけどね。。。(笑)
 
——大学2年生以降はどうでしたか?
 
2年生以降はパッとしない成績でした。大学選手権には2回出場していますが、ともに1回戦で敗退しました。特に2年の時は、優勝候補に挙げられながら初戦の筑波大学に足下をすくわれました。。。。僕のポジションはロック(LO)で、3年の時はナンバーエイト(No.8)でしたが、その年の夏の日本代表セレクション合宿で1年の時に断裂した膝をまたやっちゃいました。最後まで断裂した足でプレーしていたので、満足のいくラグビー人生じゃなかったですね(苦笑)。あと余談になりますが、大学時代に松田監督と試合をしてタックルに行ったのですが、肩がメチャクチャしびれたんですよ。後にも先にもタックルしてあんな状態になったのは松田さんだけでした(笑)。結構僕も身体が強くて大きい方なんですけどね。今でも忘れられないですね。
 
——そうすると怪我人の気持ちが痛いくらいわかりますね
 
そうですね。ラグビーって交通事故みたいなもんですから(笑)、いくら身体を鍛えても怪我をしてしまうことだって普通にあります。でも今の中大は、トレーナーの山下さんやトム(岡川)だったり、マネージャーがテーピングを巻いていますので、良い環境だと思います。しかし一番大事なのは、各選手の自己管理なんですよね。そこの意識をフィジカル面以上に教えたいですし、わかってほしいですね。
 
——プロ格闘家に転身した時の話しを聞かせてください
 
僕は小さい頃からプロレスや格闘技が大好きでした。大学生になる頃には、格闘技団体がいくつか誕生していたので、特に深い想いも無く転身しました。別にラグビーが満足したプレーが出来ないからと言って選んだ道じゃなく、単純に格闘技が好きだったってことです。ちなみに名だたる企業からラグビーのお誘いを受けていましたが、全て丁重にお断りしました(笑)。
 
——久しぶりにラグビーと携わっていますが、個人的な気持ちはどうですか?
 
青春プレイバックですよ(笑)。開幕戦は15年振りの熊谷(ラグビー場)だし、夏合宿では懐かしいラグビーの仲間や恩師の鏡さん(当時大東文化大学監督)とも会ったりして、昔を思い出してますね。。。。その中で、恩師が鏡さんでなかったら格闘家に転身するなんてなかったなぁ~とか、周りから反対されてラグビー続けてたんだろうなぁ~とか、酒井さんが大学の先輩じゃなかったら今の環境(中大コーチ)もないなぁ~とか思ってますね。久しぶりに携わった事で、改めてラグビーの良さを感じますし、色々思い出してます。だから青春時代のようにワクワクしてますよ(笑)。
 
——9月16日、リーグ開幕戦が大東大戦です。現在の気持ちを聞かせて下さい
 
やっぱり初戦が肝心ですよね。大東はトンガ人がkey(キー)なので、うちのディフェンスで潰していくつもりでいってほしいですね。何せ僕は大東出身なので、チームのスタイルは今も昔も変わらないはずですから、何となくわかるんですよね。僕自身、「緑」の血が体中に流れていましたが、この半年間で「紺・水色・白」の血になってきていますよ。来週の試合で勝利したら、僕の血の色は「スカイブルー」になりますね。そして、大学1年の時にボールボーイとして立った国立のピッチに、今度はスタッフとして立ちたいですね(笑)。
 
——ありがとうございました












(インタビュー:小宅崇)
[photo:CURFC]