大きくする 標準 小さくする

監督・コーチ部屋

今園貴文BKコーチ インタビュー [監督・コーチ]

投稿日時:2013/10/16(水) 08:04rss

今回は今園貴文BKコーチのインタビューです。大学時代は王者・明治大学ラグビー部に所属し、黄金時代を経験。大学日本一の雰囲気を感じた大学時代であったが、ラグビーを嫌いになりかけた時期でもあった。そんな時に出会ったのが海外ラグビー。コーチングライセンスを取得するにつれ、本来のラグビーの面白さを学んできた。その当時の思いや今のラグビーの良さなどをインタビューしました。



 
(取材日:平成25年10月11日)



【監督・コーチ部屋ブログ】今園貴文BKコーチ インタビュー
 
『子供たちには鬼ごっこ感覚で“楕円形”のボールと戯れてほしいですね』
201310160811_1-350x0.jpg 
















――中央大学ラグビー部に携わった経緯を教えてください
 
実は最初に中大でコーチングしたのは、2001年なんです。ちょうどその頃、オーストラリアで13人制ラグビーのコーチングライセンスを取得しました。その時に中大OBの方と出会い、声をかけて頂きました。現役選手の中には現FWコーチの中村氏がいました。今回は中村FWコーチから昨年の夏に声をかけて頂きました。だから彼とはかれこれ10年以上の付き合いになりますね(笑)。
 
――最初に関わったチームと、今のチームの状況に違いはありますか?
 
今のチームの選手は、とにかく楽しんで練習に取り組んでいますね。2001年の時もしっかり練習を行っていて、結果として大学選手権に出場(ベスト16)しました。その時もそうでしたが、今のチームもとにかく前向きですね。貪欲に新しいことを得ようと、自ら積極的に学ぼうとしています。
 
――今園コーチが、オーストラリアでコーチングライセンスを得ようとした経緯を教えてください
 
私が大学卒業後(1996年)、ニュージーランドのラグビークラブに所属したのがきっかけです。明治大学ラグビー部でプレーをしていましたが、コーチング体制がなく、実力がある選手だけしか試合に出るチャンスがありませんでした。もっと個々の選手のポテンシャルをあげる為には、コーチングを受ければ伸びる選手もいるのではないか?と言う疑問からだったんです。
 
――今園コーチが大学時代の話しを聞かせてください
 
先程も話した通り、明治大学は実力のある選手が選ばれ、コーチング体制もなかったので、自分のスキルをあげることが出来なかったんです。そう考えると、今の中央大学の学生は恵まれていると思います。でも当時の明治大学は、選手全員がプライドを持ってグラウンドに立っていたことが素晴らしかったですね。試合に出ていなくても、多くの代表候補選手がいたので、選手層はもの凄く厚かったです。だから他大学と対戦するよりもチーム内で試合した方が、確実に実力が上がるって言われてたんですよね。その辺は素晴らしかったですね。
 
――その明治大学時代に感じたものを、今の中央大学に伝えられることはありますか?
 
もっと、プライドを全面に出してもいいかなと思いますね。もちろん現在も十分にあると思いますが、「俺は中央大学ラグビー部なんだ!」という感じですかね。中大の選手は、高校時代に活躍した選手が多い訳なので、その気持ちの積み重ねだと思うんですよね。そうすれば、もっと練習も今以上に追い込めるのかなと思います。
 
――そう聞くと、Jr.選手権初戦の関東学院大学戦は、選手たちのプライドを見ることが出来ましたね
 
全くその通りだと思います。リーグ初戦の大東文化大学戦で勝利出来たのは、前日のJr.選手権に出場したメンバーの頑張りに他ならないと思います。今の戦績は、そのプライドが少しずつ確立出来ている最初の「芽」だと思います。これからしっかり育てていってほしいですね。
 
――今園コーチは、毎試合タックル数を集計していますが、春からの変化をどう感じていますか?
 
春の敗戦には伸び代がありました。結果は出ていなかったのですが、毎試合のタックル数や成功率は右肩上がりでした。春先は平均すると60%台だったのですが、夏合宿から秋シーズンになるに連れて65%、70%、75%と上がってきました。特に先日の立正戦では86%ですからね。春に出た課題がしっかり克服されている証拠だと思います。
 
――今の大学ラグビーの良さ、改善点など聞かせてください
 
明治大学ラグビー部の例えで申し訳ないのですが、当時は八幡山グラウンドに多い時で6000人も集まっていました。それはファンの方やグラウンド周辺の方々でした。大学ラグビーの良さって、ファンや地域との交流があることだと思いますし、それが魅力なのかなと最近特に感じているんですよね。今現在、アカデミーを推進していますが、もっと新しいシステムが出来ればと思うところはあります。
 
――それはどんなシステムですか?
 
シーズンがスタートすると、部員数が多いチームは試合に出られない選手が多くいます。その選手たちを大学の垣根は関係なく、クラブチーム的な集合体を作れればと思います。愛校心が強い大学スポーツですが、ラグビーの発展を考えると、選手たちも試合で成長出来るし、部員不足で試合機会が無くなっているチームにとってもいいと思うんですよね。ラグビーの底上げにもなりますし、何より試合出場機会が少ない選手のモチベーションも上がる気がするんですよ。現に私自身がそうでしたから、現役時代にそういうシステムがあったら嬉しかったですね。
 
――今園コーチはアカデミー(普及)も担当しています。今の子供たちに伝えるとしたら、どんなことがありますか?
 
子供たちは鬼ごっこが大好きだと思いますので、その感覚でラグビーに触れ合ってほしいですね。何となく鬼ごっことラグビーって通じるものがあると思うんですよ。とにかくボールを持って走り回る楽しさを伝えたいですね。また11月に八王子市のイベントでラグビーを教える環境を頂けたんですね。その時に全くラグビーに触れたことがない子供たちに教えるのですが、どんなきっかけでも良いので、楕円形のボールを好きになってほしいですね。
 
――今園コーチにとって、ラグビーとは何ですか?
 
僕にとってのラグビーですか、、、う~ん。。。難しいですね。友達の輪を広げられるものですね。私は海外でもラグビーに携わって来ました。ラグビーをやっているとわかっただけで、友達になれるんですよ!同じ釜の飯をって感じではないですが、共通するものがラグビーってだけで、大きく関係性が発展するんですよね。そこに魅力を感じていますし、これからも感じ続けられると思います。
 
――ありがとうございます














(インタビュー&構成:小宅崇)
[photo:CURFC[